×××から始まる関係


ユージとの始まりは不純なことから。

初めは割り切ってたのに、いつのまにかそれもできなくなって。

耐え切れなくって「もうこんな関係やめよう」って言ったら、「付き合おっか」ってユージが言ってくれた。


考えてみたら、いつもそう。

私がぎゃあぎゃあ言うと妥協してくれるのがユージ。


私を好きっていうより私のカラダが好きなんだと思う。

だって、ユージと私のカラダの相性はいい。

だからこのカラダを手放したくなくって、いつだってテキトーにあしらっていれば繋ぎ止めておくことができるって思ってるんだと思う。


ユージが忙しいからデートだってほとんどしたことがない。

たまの休みだって、出不精なユージとはおうちデート。
もちろん、私だってそういうのは嫌いじゃない。

ユージとだったらなにをしてても楽しい。


でも、今日は男友だちと遊ぶとウソつかれた上に、他の女とデート。
おまけに、私はつれてってもらったことのない宝石店。しかも、高級な。

きっと、彼女になにか買ってあげるんだろう。
私なんてクリスマスどころか誕生日もまともにお祝いしてもらったことないのに。



< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop