綺麗な、ワタシ。
「お願いします」


私も出来るだけ笑みを浮かべて、女性を見た。


しばらく、じっとりとした空気が漂う。


「...かしこまりました」


女性はそう言って、私に念をこめ始める。


パアっ!と音がして、私はまた少しだけ宙に浮いた。


「...はい、もういいわよ」


女性が次にそういった時、メラメラとやる気が湧いてくるのを感じた。

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