青空の欠片

「み…やの……?」

屋上から階段へと繋がるドアを開けると、そこには…

「じ…ん、………見てた…の?」

「おまえ…まさか…戦場の…」

「…!」

私は最後まで聞かぬまま去ろうとした。
すると、仁は私の腕を掴んだ。

「は、離して!」

「おまえ…さ、覚えてないかもだけど……去年…俺の兄貴を助けたんだぜ?

………………ずっと…会いたかった……。」

不意に抱き寄せられ、私は硬直した。

「………あ…は、離しー…!」

「………………俺にも…昔…会っただろ?…俺は顔や名前も覚えてなかった。
だけど、強かったのは覚えてる。」

私には、何の話しか解らなくて、眉間に皺を寄せた。
「…好き……だった……あん時から…だから、会いたかった………」

………………はい?

「…えーと……?」

「ま、教室で見た時から、可愛いとは思ってた。
んで、更に戦場の歌姫だったなんてな…最高だ!」

「こ…恐がらないの…!?」
「あぁ。だから、言ったろ?好きなんだって……。」

仁は、耳まで赤くして言った。
まぁ…抱きしめられてるから、耳しか分からないけど…。


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