モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
――なんて、思ってても言えないけど………
「雪くん、私なんか買ってくるよ! コンビにそこだし!」
気を紛らわすように、財布を持ってベンチから立ち上がると、『じゃあ、私もいこうかな!』と、雪くんも同じようにベンチから立った。
雪くんは休んでていいのに。と思いつつも、なんだかんだ嬉しかったりする。
だって雪くんが少し
私になついてくれてる気がするから。
いつか、雪くんに『友達』って言ってもらえる存在になりたい。
桐谷くんが雪くんの親友であるように、私も雪くんの友達になりたい。