モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム




俺には"彼氏"と言ってくれた事は無くて
アイツの事はしっかり、"彼氏"と呼ぶ相沢。




由弦が羨ましくて。
ただただ羨ましくて。



ずっと俺が聞きたかった言葉を、アイツにはサラッと言う。



凄い幸せそうな顔をしてお会計をする相沢をただ、ジッと黙って見つめる事しかできなかった。



声をかけるなんてできない。



だって相沢は今までになく幸せそうで。
そこに入っていく勇気なんて、俺にはない。



相沢が幸せならもういいや。



なんて、不思議と思ってしまうほど。



アイツは、ちゃんと相沢を幸せにしてくれる。



< 235 / 336 >

この作品をシェア

pagetop