モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
「おい、相沢なにしてんの!」
いつまでも部屋に来ない私を心配してか、桐谷くんがリビングにやってきた。
「………桐谷くん。私ここで勉強する」
「は? ここで? いや、舞もいるし……」
「うん。舞ちゃんとも仲良くなりたいし」
そう言って舞ちゃんを見ると『私は別に良いけど』と、テーブルの上にあるせんべいを手に取り食べている。
良かった。
好かれてはないかもしれないけど、嫌われてもいない。
舞ちゃんと仲良くなれるかもしれない。