夢の世界を
第1章

1.



「不思議の国のアリスだ!」
「アリスは猫とでも仲良くしとけよ。」
「兎追いかけて穴に落ちちゃえ!」

小さい頃はよくこの名前で苛められたこともあった。
私、佐野有澄は自分の名前が大嫌いだった。
でもそれも昔の話。
そう思っていたのだ。


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