もう一度、あなたに恋していいですか
つぎの日、彼女は仕事を休んだ。
もしかして風邪でもひいたのか?
昨日風呂にも入らず、すぐにベッドに行ったからか。
彼女から個人的に連絡はない。
俺は携帯が気になって仕方なかった。
しかし何時間たっても連絡は来ない。
仕事が終わったら、夜ご飯を買って彼女のところに行こう。
定時を過ぎた午後5時12分、俺は会社をあとにする。
俺は食べやすいものをスーパーで買ってから、彼女の部屋のチャイムを鳴らず。
「はーい」
扉の奥から彼女の声がした。
「なんだ、元気そうだね」
彼女の元気そうな姿を見てほっとする。
「どう…して…」
「今朝いきなり有休とったって聞いたから体調悪いのかなって。お見舞いにきたんだけど」
そう言って彼女にゼリーや果物の入った買い物袋を差し出す。
「…ああ、朝は体調悪かったけど、もう大丈夫よ」
「そうか、良かった。ご飯も買ってきたから一緒に食べよう。入っていい?」
「うん。勿論」
大丈夫と言っているけれど、どこか表情が暗い気がする。
やはりまだ体調が悪いのか。