取り戻したい・・愛

✫✫陽翔


海愛が、引っ越してきた日に
俺の下についている中でも
上層部の奴らだけ紹介した。

旭は、
「全員に会わせた方が良いのでは?」
と、言ったが
俺は、
「皆に海愛を見て欲しくない
見せたくないから。構わない。」
と、言うと

旭が、肩を振るわせて笑うから
けつを蹴ってやった。

食事も、俺と二人でいいのに
海愛は、どうせ作るんだから
みんなで食べた方が楽しいと
旭も一緒に食べる。

海愛の作る料理は、本当に旨い。
旭も、バクバク食いやがる。

間も無く、海愛は学校を卒業する。

蓮さんから
「親父の管轄の総合病院の
小児科はどうですか?」
と、言われて
海愛に訊ねると
「はい。お願いします。」
と、言われた。

海愛は、俺の目の届く所にいた方が
俺が楽だと思っての事だろうから
何度も、
「海愛の行きたい病院に行けば良い」
と、言ったが、
「私は、小児科だったら
どこでもいいの。
少しでも、役にたちたいだけだから。」
と、言ってきかない。

海愛の仕事先は、
秋山総合病院に決まった。

大賀が、バックにいるが
決して表には出ないから
問題はないと思うが。

学校を卒業した日に
俺は、海愛にプロポーズをした。

「海愛、俺はお前以外は
何も要らない。
だが、海愛には窮屈な思いを
させる事が多いと思うが
ずっと、俺のそばにいてくれるか?」
と、訊ねると
「陽翔さんは、本当に私で良いの?」
「ああ、海愛がいい。
海愛以外は、無理。」
「ありがとうございます。
私も陽翔さんのそばにいたい
宜しくお願いします。」
と、言うと
陽翔さんに抱き締められて
「海愛、今夜抱く。
学校に通う間は、我慢したが
今からは、我慢しない。」
「・・・・う・・ん・・」
と、真っ赤になりながら
返事をした。
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