取り戻したい・・愛
13 夢

✫✫ここは?



ここは‥‥どこ?

海翔!?・・・・

陽翔さん!?・・・・

なぜ、誰もいないの?

背中が、焼けるように

  ‥‥‥‥‥‥い‥‥たっ‥‥い

なぜ?

もう、治っている
傷なのに・・・・・

『海愛・・海愛・・・』
『えっ、ママっ?』
『そうよ。大きくなったね?
本当に、私にそっくり』
『ママ~っ、ママ~っ・・・』
と、手を差し出して
泣いていると

ふわり・・と、優しさに包まれた。

『あらあら、海翔に笑われるよ。
海愛、海翔と陽翔さんが
待ってるよ。
帰りなさい。
そして、あの人を許してあげて。
彼女は、悪くないの。
私が、春仁さんを愛してしまったから
海愛にも辛い思いを
させてしまって
ごめんなさい。

陽子にも沢山心配かけたから
怒られておいで。』

『ママは、一人で寂しくないの?
海翔には、陽翔さんや陽子先生が
いるけど。
ママは、一人だから。』
『大丈夫よ。
ママのお父さんとお母さんに
会えたの。
だから、心配ないわ。』
『そう、お爺ちゃん達と。
じゃ、もう少し、待っていてね。』
『うん、海愛、声が聞こえる方に
進んで行きなさい。』
と、言うと
ママの声と包まれていたものは、
なくなった。
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