隣の席の瀧くん






ーーーガチャ


悠人くんと入れ違いで入ってきた杏。




「よかったね〜
仲直りできたんでしょ?」


「……」


「え、花ーーーーーーっっ?!?!」






……へ?




あたしの肩をぐらんぐらん揺らす。




「大丈夫?花!質問無視すんなって思って振り向いたら…硬直して目線どっかいってるし、顔茹でたタコみたいに赤いし、口あいてるし…」




あたしの事をすごい形相で見る杏。




「あー、杏どうしていなくなってたのーーー?」


「瀧くんと協力して、あたしは違う子の部屋に行ってたんだよ、ってかまぢであんた大丈夫?熱あんじゃない?!」



ピタッ と額に手を当てる杏。




いや…熱なんかない。

いたって平常心だ。



ただ…




「悠人くん…セクシー…だった…」


「……は?」




”続きはまた今度ね”ーー。







「きゃーーーーーーーっっ!!!」



パタパタと両手で自分の顔をうちわのように上下すると同時に両足もバタバタと上下する。




「なになになになに何事?!」








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