【完】君しか見えない
笑い合って、そんな時間がたまらなく幸せで。
楓くんは笑うのをやめると、柔く穏やかに微笑んだ。
優しい眼差しが、目の前の私に注がれる。
「あー、なんかすげぇ付き合ってるって実感してる、今」
「うん、わかる」
微笑み返すと、ベッドの上に置いていた手に楓くんの手が重なった。
そして一本一本を包み込むように、指を絡められる。
大事にされてるって、そんななにげない動作からも感じる。
楓くんが、感じさせてくれる。