覚醒者3号-第二次調査報告-
やがて五度目の爆発と共に。

「が………ハ…………」

黒焦げになり、全身から白煙を上げながら、1号は地面に倒れた。

…さしもの1号も、この超至近距離からの爆発五連発には耐えられなかったという事だろう。

「……」

小さく溜息をつき、俺は1号を見下ろす。

こいつもまた、機関に利用された憐れな犠牲者。

…しかし、機関を潰す為には、生かしておけば必ず障害になる。

その事を思うと、複雑な胸中だった…。









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