彼女の真実

彼女の能力

と、彼女の見解を話された。
そうこうしているうちに、被害者の両親の家に着いた。

ピンポーン

｢...はい。｣

母親だろうか。とても声が小さく娘が亡くなって悲しい思いと言うのが伝わってくる。

｢○○警察署の川本です。娘さんの件でお話を聞きたいのですが、お願いできますか？何か予定があれば後日改めて訪問させていただきますが。｣

｢いえ、大丈夫です。今開けます。｣

ガチャ

鍵が開いた。

｢どうぞ、おはいりください。｣

家の玄関の前に着きドアを開けてもらう。
母親の顔はひどく疲れていた。毎日泣いているのか、目も腫れ真っ赤だ。

｢失礼します。｣

同じように俺も入る。

｢失礼します。｣

ソファーに座るよう促され座らせてもらう。

｢取り敢えず、娘さんの事件について何か聞きたいことや、気になることはありますか？答えられる範囲であればお答えしますが。｣

何言ってるんだこいつ。例え、家族であったとしても捜査のことはいっさい話してはいけないと言われている。

俺は川本を見たが向こうはまるで知らん顔だ。
母親も驚いている。

｢っえ、あ。いいんですか？｣
しかし、以外にも母親は聞きたいことがあったらしい。

｢ええ、いいですよ。お答え出来ると断言はできませんが。｣

｢はい。それはもちろんのことだと思います。ただ、私がずっと気になっていたのが...。前回違う刑事さんが来た時に疑問に思ったのですが、娘の死体の写真を見せられたのですが、服があまり着ない感じだったので、どこのブランドなのかきになって。｣


えっ？そんなこと？疑問に思うか普通。

｢お母様も気になりましたか。私も気になりました。確かに就職先が決まったからとは言え、あの服のブランドを着るのはすこし、びっくりです。娘さんが亡くなった時に着ていた服のブランドはQueensという30代向けでした。別にブランドを着てみたいというのはわかりますし、買うのもいいんですけど娘はまだ24歳、あまりにもあっていないとは言えます。｣

たかが服でそんな考えるか？だいたい目に入って着たいから買ったっていうことだって考えられるじゃないか。

｢そうですか。ありがとうございます。そこだけ気になってて。｣
と言うと母親は納得したようだった。
服のことがそんなにきになるんだ？
同じ女だからわかるものなのか。

｢お母様はどうして服が気になったんですか？｣
いや、お前も気になるって言ってじゃないか。
しかし、母親の顔は川本の言葉で少しこわばった。

｢いえ、ただ本当に疑問に思っただけなの。｣

｢自分に対する当てつけだと思ったからじゃないですか？｣
あてつけ？

｢なっ、何を言っているの？あの子が私に当てつけって、何を？だいたいあなた、何も知らないじゃない。｣
母親は怒り出した。