俺を好きになってよ。
伝えたい想い

なん、で…私…

慌ててゆうちゃんの胸を押す。

「何で……っ」

「何でって…好きだから」

「だからって…キ、キスなんか…」


ファーストキスがこんなにあっさり奪われるなんて!!

「りっちゃんが可愛すぎて…つい!」

「つい、じゃないって!!ひどいよ…っ!!」

突然の事で涙なんかひっこんでた。
何これ…どうなってるの…。

誰かに見られてないかと思って周りを見渡すけど誰もいなくて安心した。

いや、安心しちゃダメ!!

ひどい…キスは違う…。

「凛月がオレを嫌いになってもオレの気持ちは変わらないよ」

「べっ、別に嫌いになったわけじゃ…!」

「あ、そろそろ授業始まるから戻ろ?」

なんて呑気に言うゆうちゃん。
この人のペースに合わせると調子が狂うんだよ〜!!


そうだ!これはノーカンだ!!
ノーカンってことにしとこう!!





「はぁ…」


ゆうちゃんの事は嫌いじゃないし、キスされてびっくりしたけど嫌いになってない。

でも。



キスは好きな子としたかったな…。





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