空に咲く花とキミを
2・離れる想いと募る想い
あたしと直くんが働き始めて3日が経っていて、始業前は、喫煙所で一服するのが日課になろうとしていた。


「華おはよ。」

「おはようございます、大崎さん!」

大崎さんというのは40歳すぎくらいの男の人で、あたしとは違う派遣会社から来ているらしい。

「おはよ、華。」

「あ、田村くん!おはよう。」

田村くんも、別の派遣会社からきたと言っていた。

「田村、華のことが好きだからってちょっかいかけるなよな〜。華は僕のだからね。」

「何言ってんすか、大崎さんは。」

大崎さんの冗談を、田村くんはいつも真に受けている。

「あはは。」

みんな話しやすくていい人ばかりだから、あたしはすぐに馴染むことができた。

人見知りをしない自分の性格にも感謝。

しかも直くんは自分の職場の近くの喫煙所にいるから、ここにはいない。

お昼以外は別々に過ごすーーーそれが何よりもあたしの心を軽くするのだった。

「…あ!」

そしてもう1人ーーー…。


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