愛、ですか…?
それから数日後…

「市ノ瀬さん!」

朝も

「市ノ瀬さーん」

昼休みも

「市ノ瀬さんー?」

放課後も。

ずっと私の教室に通い続けてる

田村くん。

「一緒に帰りましょう!」

「うん。
あ、その前にお手洗い寄ってもいい?」

「わかりました!
じゃあ昇降口で待ってます」

「はーい」

正直田村君のことが好きかと聞かれたら

分からない。と答えるだろう。

でも、私は今すごく幸せだ。

私のことを一番に好きでいてくれる

その事実が嬉しくてたまらないんだ。
< 17 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop