そのキスで、覚えさせて




遥希はFに興味もないのに、あたしのために一緒にライブに行ってくれるなんて。

それか、本当にゲスト出演しちゃうの?

どっちにしても、すごくすごく嬉しい!!






「まー、あれだ。

賢一のためだ」




遥希は顔をしかめて呟く。




「お前らも頑張るんだから、俺も頑張らないといけねぇよな」





あたしは遥希に、頑張ってなんて言えない。

もう、十分頑張ったんだから。

だから、



「無理しないでね」



あたしは遥希に告げる。



「遥希が頑張りすぎると、あたしは辛い」


< 247 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop