そのキスで、覚えさせて
「なぁ……」
遥希はあたしの身体を、ぐっと抱き寄せた。
それだけで、やっぱり身体は熱を持ち、遥希を求めてしまう。
もう、体力も残っていないほど、抱き合っているのに。
それでも遥希と離れるのが、すごく惜しい。
「今日、ついてきてくれるか?」
その言葉にこくりと頷く。
「俺はきっと、また恥を晒す。
でも、お前がいたら、少しは気が紛れる」
「あたしは……遥希のその重圧を、少しでも軽くしてあげたい」