そのキスで、覚えさせて







コンサートが大成功に終わり、仕事も一息ついた遥希。

相変わらずTODAYとしての仕事や、料理コーナーの仕事があって、完全にはフリーではないが、一時期よりずっと自分の時間を持つことが出来るようになった。

そんな遥希とゆっくり過ごす、休日の午後のはずだった……






「遥希さん。

どうか、お願い出来ないですか?」




あたしたちの前には、頭を低く下げた艶さんがいる。

そんな艶さんを、遥希は驚いたように見ていて。

艶さんの後ろには、困った顔の藤井さんと蒼さん、そして酙さん。

マネージャーのけいちゃんまでもいた。




Fが揃ってる!

なんて顔を真っ赤にしてニヤニヤするあたしを、遥希は一瞥する。




< 315 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop