そのキスで、覚えさせて








「おい。お前ら結婚式はする予定あるのか?」




家に来ている藤井さんに、遥希は聞く。

藤井さんはいつもの笑顔で、



「まー近々な」



なんて言った。

そんな藤井さんに、



「俺たちも近々したい。

近々っつーか、すぐにでもしたい」



遥希は言う。






「焦らなくてもいいのに」



思わずこぼすと、



「お前は焦らねぇのか。

子供出来たら、万全の状態で式も出来ないかもしれねぇよ」



なんて言う。



最近の遥希の関心ごとは結婚式と子供しかないのだろうか。

そんな遥希に、藤井さんは思いがけないことを言う。





「週末、咲良とブライダルフェアに行ってみるんだよな。

遥希も行く?」



そんな言葉に、



「行く!」



当然遥希は食いついていた。



< 365 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop