【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?

 疾風の怒りは当然のこと。
 殴るんじゃなくて、もっと話し合えばよかったはずなんだ。



 親友だったんだよ。信頼していたはずなんだもの。
 疾風にだって、何か事情があったはずなのに……バカだ、私。



 顔を上げると、そこに生徒会長の足が見えて震えた。




「夏海? だっけ。ぼくたちの関係を邪魔しないでくれるかな。お互いに好きなんだよ。わかるだろ?」


「……わからない。それは好きって感情じゃない。少なくとも、雪乃は違う!!」




 振り上げられた手を見て、私は目を瞑った。

< 170 / 327 >

この作品をシェア

pagetop