【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
言われて私はやっとカバンを置く。
教室に入ってきたらこれだもの。落ち着く暇もなかった。
ため息と同時に座ってみたら、長い髪が机にかかって邪魔なことに気づく。
すぐに手首に付けていたシュシュを使って髪を纏める。
ポニーテールにしたら、やっといつも通りの自分になれた気がする。
「朝、髪をセットする時間もなかったの?」
「うん、ちょっと落ち込んだまま寝て。起きたら朝ごはんも食べられないほどに遅起きしちゃってさ。最悪」
雪乃がぽんぽんと頭を撫でてくれる。優しさが痛い。