【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
図書館の話はどうでもいいという顔をしている。私は咳払いをして、本題に移ることにした。
「私、あの時。勝手に怒ったんだよ。大事な雪乃になんてことすんの! ってさ。感情だけで動いた」
目の前で雪乃が殴られていて、訳が分からなくて。ただ悔しくて、腹が立って……。
「でもさ、雪乃は好きなんでしょ? 彼のこと」
「……好き」
「だから、自分だけの気持ちだけで動いちゃいけないって思った。それで必要最低限の知識がなきゃ、きっと雪乃とぶつかるだけで終わる。疾風みたいに、ケンカで終わらせたくないって……思ったから……っ」