【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?



『最低……ですね』




 出会ってすぐに嫌われるという人生初の大事件が起こった。



 誰に嫌われても大丈夫だ。でも天使くんにあんな目を向けられて、胸にマンホール並の穴があいた気分。




「夏海、泣かないでよ」


「天使くんを守りたかっただけなのに」


「そうね」




 雪乃に撫でられると落ち着く。子供みたいだけど、周りの視線に耐えられない今は子供でいたい。




「なんかさ、私ってすごく不運じゃない?」


「財布ないあたりがね」


「……やっぱりぃ」


「あとさ」


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