Call my name !! 【短編】
だけど私はまだ悩んでいた。なんとケイタは未だに私のことを名前で呼んでくれたことがないからだ。
……でもそんなことってあんの?
ケイタが私に呼びかける時は『ねえ』とか『あのさあ』で済ませてしまう。
こないだ二人でご飯食べに行った時なんてひどかった。ケイタが私にかけた一言がきっかけだ。
「ねえ、なんか今日機嫌悪くない?」
確かにこの日の私は仕事でイライラしていた。けどこれはチャンスだと思ってケイタに聞いてみる。
「誰が?」
こうやって聞いたら普通は『ユウナ』って言ってくれるだろう。しかしあいつはこう言った。
「自分」
……自分って!?まさか私のこと?
咄嗟に「そんなことないよ」なんて流してしまったけど、またそれがダメだった。
そこからケイタは私のことを『自分』と呼ぶようになってしまったのだ。
……でもそんなことってあんの?
ケイタが私に呼びかける時は『ねえ』とか『あのさあ』で済ませてしまう。
こないだ二人でご飯食べに行った時なんてひどかった。ケイタが私にかけた一言がきっかけだ。
「ねえ、なんか今日機嫌悪くない?」
確かにこの日の私は仕事でイライラしていた。けどこれはチャンスだと思ってケイタに聞いてみる。
「誰が?」
こうやって聞いたら普通は『ユウナ』って言ってくれるだろう。しかしあいつはこう言った。
「自分」
……自分って!?まさか私のこと?
咄嗟に「そんなことないよ」なんて流してしまったけど、またそれがダメだった。
そこからケイタは私のことを『自分』と呼ぶようになってしまったのだ。