呪われ姫と強運の髭騎士
 ――ソニアは立ちすくんだまま、頭を垂らしていた。


「……セヴラン様のお話を、どこまでお聞きしたのか……」
 
 セヴランは恋に浮かされて喋った内容を思いだし、青ざめた。

「お話し下さい。全て……知っていること……」
 

 ソニアは俯き、握る自分の手を見つめたままに、ようやくそう言った。
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