シトラス。
「……ふっ、何それ」
谷地さんが笑った。涙が流れた気がしたが、明るかった。
「どんな理由であれ、いじめはひどい!!!いいか、谷地さんをいじめてたヤツら!!」
私が廊下の端を指さした。
「私たちは何があっても挫けぬのだ!!!お前ら、悪の組織になんて負けない!!フハハハハ!!!」
ひよりが背をそらして高笑いした。
言いたかっただけだろ、ひよりは。
爆笑。さいこー、ひより。
谷地さんも笑いをこらえきれないみたいで、笑った顔を隠してても、肩が小刻みに、揺れている。
その肩は、不安と恐怖で縮こまって震えてたた頃とは違った。