シトラス。
「おーい!!!佐々木くん!!」
佐々木くんは野良猫に餌をやっていた。
私に気づくと、野良猫は逃げて行ってしまった。
「く、黒澤さん!!……と……?」
変わらずオドオドして、目が泳いでる。
分厚いメガネが夕日に照らされて、あまり見えないが…。
どうやら、谷地さんにビビっているみたいだ。
「谷地さんだよ!谷地香織!」
谷地さんに「こっちは、2年A組の佐々木圭くん」と紹介した。
谷地さんは、
「よろしく!圭くん」
キラキラのあの可愛い笑顔で、ニコッ!
佐々木くんはオドオドが増して、顔を真っ赤にして、
「よっ、よっ、よろしくっでし!」
噛んだ。
「ぶはっ!やばw佐々木くんwww」
私は思わず吹き出して、盛大に笑ってしまった。
「ふっふふっ…w…よろしくww」
谷地さんも笑いをこらえている。バレバレだ。