こんなにも君が好き
13、彩香side
暑い。

9月とは思えない。

終夏祭なんて名ばかり。

あの日、泣いた後は全てが滲んでいて、

よく覚えていない。

虚しさがちょっと増したくらい。

、、、ううん。

虚しさをやっと自覚したんだ。



重い体をベッドから引き剥がし、

台所に行く。

海香が昨日作ってくれたカレーを

文香が温めてる。

文香とふたりで朝ごはんを食べる。

海香も今日からまた大学だから。

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