朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


緊張したまま廊下を歩くと、ドアの前でエドガーが待ってくれているのを見つけた。そうよ、この人に恥をかかせないように、しっかりしなきゃ。しゃきっと背を伸ばすと、エドガーが微笑んだ。


「立派な王妃の顔だ」


そう言われると嬉しくなって、思わず顔がだらしなく緩みそうになってしまった。甘えるのは二人だけのときだけ。私たちは国王と王妃なんだもの。

エドガーが腕を差し出すと私はそれに手を預けた。目の前のドアが開く。ここから私たちの新しい生活が始まるんだ。不安ももちろんある。けれど胸の中では、エドガーと共に歩んでいけるのだという喜びも大きな位置を閉めていた。

一緒ならなんとかなるよね、エドガー。頼りがいのある横顔を見ながら、そっと心の中で語りかけた。


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