ただの幼なじみ、だったのに…!?
激しい衝撃と痛みを覚悟していた私は、いつまでたってもその感覚が襲ってこないことに驚いて閉じていた目を開けた。


「…大丈夫?」

「あ、えっと、はい、大丈夫、です…。」

「立てる?とりあえず当たってないとは思うけど…。保健室いこっか。」


立とうと思って足に力を入れるも、思ったより体はこわばっていたのか

うまく力が入らない。


「ご、ごめんなさい、すぐ立つんで…。」

「そりゃそーなるよ、びっくりしたでしょ。ごめんね。」


モデルさんみたいに端正な顔立ちをしたその人は、引き上げてくれるように私の腕をとった。
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