幼い頃の記憶
昔のことを思い出していると...。
「凛は、俺のこと覚えてる?」
竜太郎がそう言った。
やっぱり昔彼と出会ってる!
「少しだけ覚えてる」
本当に少しだけ、記憶があった。
「そっか...。」
竜太郎はどこか寂しそうな顔をする。
「昔は結婚する約束してたんだよ?」
「え?私が貴方と?」
彼は、うんとうなずく。
「あ、思い出した❗」
「そっか、良かった」
竜太郎は笑顔になった。
   休み時間...。
「凛、好きな人とかいるのか?」
「いないよ?」
「じゃあ、俺と...付き合ってくれないか?」
「え?ええ!え、あのえっと...」
「考えといてくれ」
竜太郎はそう言うと席を離れてどこかに行ってしまう。
「私...」(私も、好き竜太郎のことが)
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop