【完】恋愛エゴイズム
「…ん。2度目のキスは…なんか熱い…」
 
「3度目も4度目も、全部オレがしてやるよ」
 
「………キザ…」
 
「うるせ、黙れ」
 
「ん…。もう、有言実行?」
 
「ふーん?お前にしては難しい言葉知ってんな?」
 
「……ばか」
 
「ばかの数だけ『好き』なんだろ?」
 
「もう!」
 

 
それから、数日後…。
 

「侑悟〜?」
 
「なんだ、ばか陸」
 
「彼女なのにぃ〜…つれないなぁ」
 
「うるせぇんだよ、ばーかばーかばーか!」
 
校内中に騒がれるほどのバカップルが誕生したと、大パニックになっていることを、後輩の祐仁に指摘された。
 
 
 
いつだってどこだって、オレだけを見ていればいい。
もっともっとオレだけに溺れて。
オレだけに脆くなれ。
 
 
それが、エゴだとしても構わない。
 
 
涙も笑顔も、お前の全てはオレのものだから覚悟しろ。
 
 
 
本気の恋、見せてやるよ。
 
 
ばかが付くほど、愛してる。
 

 
fin. 
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