God of Beast
放たれた極大光線!

大地を割り、海を割り、空を割り、一直線にヴァネッサに飛翔していく!

目の前が閃光の白一色に染まる。

この宇宙の全てが、一撃によって吹き飛んでしまったのではないか。

そんな錯覚さえしてしまう。

それ程の極大光線を。

「!!!!!!!!!」

ヴァネッサは受け止めた。

片手で軽く受け止め、涼しい顔をしている。

まさに、日光浴でもするが如く。

火傷も、傷も負ってはいない。

16京という膨大な能力値の持ち主の放つ一撃を、意に介さず受け止める。

ウラヌスが歯を食い縛り、全身のエネルギーを絞り切って放った一撃を。

…光線を放出し切った後。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

呼吸を乱すウラヌスとは対照的に、ヴァネッサは不敵な笑みを浮かべたままで浮遊していた。

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