Love Summerー幼なじみを卒業ー
「おい」



「何っ!?;;」



「いつまで見てんだよ」



「…………ォっ!!;;」



寝てると思ってた永君は、ただ瞼を閉じてただけだったらしく、横目で睨まれ、声にならない悲鳴を上げる。

しかも見つめてる事がバレてたなんて、恥ずかしい!

穴があったら入りたい!!;;



「俺だって、恥ずかしいんだからな」



「……ごめんなさい……」



…また、怒られ……えっ?



「エエェェエ゛ーーッ!!!!永君が、恥ずかしいぃ゛ーー!!!?」



「うるせぇ!!」



「んっ――?!」



「…………。次、騒いだら、舌噛み切る」



「き、キッ、キスした挙げ句っ!?どうやって!てか、殺さないでっ!!;;」



「ドモんなよ、処女」



「近い……ッ!!;;」



信じられない事を言ったのは。

私にキスしたのは、そっちでしょ!!?

なのに、何で私がカエルなの?;;

蛇(永君)に睨まれるカエル(私)を、目だけで殺すつもりか……?;;



「どうせ近い。噛み殺すか?」



「…………っ!;;」



…恐ろしい台詞を、色気出した声で言わないで、馬鹿っ!!;;

いつものどす黒い声で言わないと、頭がおかしな変換するでしょ、馬鹿!!
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