吸血鬼な王子様





次の日も、聖太くんの目は充血していた。



「ちゃんと寝てるの?」


「寝る時間がないんだ」


「勉強してるの?」


「ううん」


「じゃあ、筋トレか何か? バスケ部だし」


「ううん」


「じゃあ、なんで寝れないの?」



聖太くんの口から出た次の言葉に、私は目を見開いた。










「茉奈ちゃんのことずっと考えてたら寝れなくてさ」









この時、私は言葉では表現できないような感情を抱いた。



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