恋 ~余命1年ってなんですか?
どうして私なの?
私は、劣等感の塊


昔から、女の子らしくて皆に愛された理央

羨ましいと思った



バレンタインデーに2人でチョコを作り
クラス全員に配ったことがあった

ホワイトデーで、私にお返しをくれたのは
1人だけ(←康太なんだけどね)
みーんな、理央にお返しをした


ママが、服を買ってくれると
私は、青
理央は、ピンク


パパがぬいぐるみを買ってくれると
私は、恐竜
理央は、パンダ


私… 恐竜も青も好きじゃありませんから



大学を卒業するまで暮らした
この家に帰ると、そんなことばかりを思い出す


私… 性格悪っ



反抗期がなかった

正確には、反抗出来なかった


〝お姉ちゃん〟と呼ばれるから


理央は、いいなぁ

理央って、呼ばれるから と思ってた


そんな嫉妬で私は、独り暮らしを始めた
それからすぐ、達也と理央が結婚した


もう、この家に帰らなくていい

って、思ってたのに


理央が私の部屋をそのままにしてて驚いた

ちょっと… 嬉しかった


「理江ちゃん?具合どう?」

「ん?いいよ!よく寝た!!」



理央は、可愛い

誰にでもほんわかと接して
ぽわぽわって、まぁるい感じ


私は、カクカク尖った感じ







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