恋 ～余命１年ってなんですか？

私の部屋に入ると

室長のテンションが上がった

｢すげぇー！！！
ジュラシックパークみてえだな！！
見ろ西田！！ティロサウルスだ！！
エウロパサウルスもいるぞ！！｣

｢うわぁー！！凄いですね！！
レアな恐竜ばっかりですね！！｣


誕生日、クリスマス、お土産　等々

パパからのプレゼントが全て恐竜だったから、確かにジュラシックパーク


｢課長って、恐竜好きなんですか？｣

｢ううん　別に好きじゃない
いるならどうぞ！｣


恐竜見てばかり、なかなか作業を始めない

こんな室長こそ、レアだよ


｢わ！！課長！！それ、卒アル！！
捨てちゃダメですよ！！｣

｢なんで？理央も同じの持ってるしいいよ｣

｢｢卒アル！！｣｣


恐竜から卒アルに興味が変わった２人


｢うわぁ課長可愛い！！｣


｢本当、鈴木がいつも写ってんな｣


｢ちょっと！２人とも！働いてよ！
子供部屋作りに来たんでしょ！！｣


ポンポン思い出の品をゴミに入れる

その度に、タニちゃんがわぁわぁ言う


｢いいのよ！持ってても仕方ないでしょ！｣


｢なんか、身辺整理してるみたいでヤダな｣


｢断捨離よ！ここ１年で使ったものなんて
ここにないもの！いるものは、今の住まいに持って行ってるんだから！｣


｢｢ただいま－！！｣｣


帰って来た康太が、呆れる


｢どこ片付けたんだよ！全然じゃん！｣


｢そこの２人が遊んでばかりだから！｣


｢楽しいぞ！鈴木！！｣


｢向こうでベビーベッド組み立てるわ｣


｢お願いね｣



どうにか夕方までに終わった




｢ありがとうございました！！！
おかげで子供部屋が出来たよ！！！｣


｢理江の部屋なくなったけど良かったのか？
どこで寝るわけ？｣


｢ソファとか、そっちの部屋とか
どこでも寝れるわよ！
さ！お礼にご馳走します！！！
場所は、今の私の部屋ね！｣


室長の車に、西田君とタニちゃんと私


康太と咲菜恵ちゃんは、別便


｢今から作ると大変だろ？｣

｢作り置きしてますので｣

｢理江さんの手料理！！！｣

｢西田君から貰ったフライパン大活躍だよ｣

｢使ってくれてるんですね！！！｣

｢あんた！フライパンあげたの？｣

｢デートでフライパン貰ったの！
フライパン持って映画みたのよね！！｣

｢嘘！！信じられない！！最低！！｣