恋 ~余命1年ってなんですか?
その間に、ソファベッドを倒して
布団を敷く

これまた手慣れている

すでに日付は、変わってる疲れているけど
テキパキと明日の仕事の準備と
冷蔵庫を開け、朝ごはんの材料を確認

「明日、仕事なのに先に入って悪いな」

「いーえ、康太いつも飲み会後は来てたから
慣れたものです!久しぶりだけど
あ!歯ブラシどーぞ!」

「おう」

「先に寝てていいですから!」


私がソファを指さすと


「は?一緒じゃねぇのかよ!!」

「は?は、こっちの台詞です!
一緒で寝れるわけないでしょ!!」

「なんで?襲われるからか?」

「//////バッ バカ言ってないで早く歯磨きして下さい!!」

「風呂広いし、一緒に入ればよかったな」

「もう/////ヘンなことばかり言わない!!」

「クククッ いちいちおもしれぇな」



笑って、歯磨きしに行った…悔しい

恋愛経験の差は、こんなとこにも出るのね



お風呂から上がると
ソファでスヤスヤ眠る真生さんに

残念なんだか、ホッとしたんだか

わけのわからない気持ちになる


なんだか眠れそうにないから
酎ハイをパシッと開け

部屋に行く

1LDKで良かった

パソコンを開き、お酒を飲みながら仕事


1時間ほどして


眠くなり
キッチンに缶を捨てに行き

歯磨きをする


「仕事やってたのか」

「!!!ごめんなさい起こした?」

「ん シャカシャカ聞こえた」


可愛い! なんか、可愛い!


「なんだよ」

「真生さん寝癖が」

「また寝るからいい」


可愛い!!!



真生さんが私の顔を覗く


「酒のんだ?」

「酎ハイを1本… くさい?」

「葡萄のにおい… うまそ」


そう言って、キス

逃げるに逃げられないってゆーか
真生さんが好きすぎて

受け入れちゃってたりする


「甘いかと思ったら、歯磨き粉の勝ちだな」


ふっ て、いつものキザな笑い方

寝癖でキザじゃないけど



格好良くて、私は真生さんに身をゆだねてしまう







こらーー!!

ダメじゃないかぁーーーー!!!





惚れた弱味、恐るべし









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