全ては君が知っている
いきなりストーカーに居場所を尋ねられる。
そんなの話す訳ないでしょ?
『もし、家にいるんなら今すぐ鍵かけて?それで、何があっても絶対にドアを開けちゃ駄目だ。』
「……何を……言ってるの……?」
『良い?今から言うことは全て真実。信じられないかもしれないけど聞いてほしい。』
私の言葉を無視して話を進める陽太くん。
『まず、僕はストーカーなんかじゃない。ストーカーは他にいて、僕はその人物を知っている。』
「待って。何が言いた──」
『──待たないよ。良いから聞いて。』
いつも聞き役の陽太くんからは考えられない言葉。
口調は少し早口で、心なしか少し焦っているようにも感じる。