予言写真
和夫が死んで、今度は准一?


そんなの信じられなくて当然だった。


あたしは和夫が死ぬまで人のお葬式にだって出たことがなかった。


身近な人が死ぬなんて、想像もできないことのはずだったんだ。


「とにかく、准一が入院してる病院に行ってみよう」


そう言ったのは渉だった。


「渉、病院を聞いたの?」


愛子がそう聞くと、渉は「当たり前だろ」と、返事をした。


あたしは聞きたいことが沢山あったけれどなにも聞けずに電話は切れてしまった。


それに対して渉はなんてしっかりしているんだろう。


あたしは感心しながら、みんなについて歩きだしたのだった。
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