修羅場の色
譲り合い
 良く分からないが、とにかくまずい事になっている気がする……


 私はアパートで、ワンピースを着替えると、今日の事をもう一度思い出してみた。


 何の罠なんだろう? 

 そんな事に悩まされていると、玄関のチャイムが鳴った。


 ドアを開けると、高級なスーツのままの副社長が立っていた。


「え―。もう、ワンピース脱いじゃったの、俺が脱がせたかったのに……」


「どうしたんですか? 今日は来れないんじゃ……」


「まったく、うちの奴、勝手に帰ったちゃってさぁ。連絡も取れなし、美優の所に来ちゃった。あー疲れた……」


 副社長は、私の上に伸し掛かって来た。


「ちょっ、ちょっと今日は……」


「なんで、だめ?」


「今日、奥さんにお会いしはばかりだし……」


「そんなの関係ないだろ!」


 副社長の目は急に鋭くなり、私は抵抗する事が出来なくなった。


 副社長は、激しく唇を奪うと、いつもと違い荒々しく服を脱がせた……


 裸にさせられた私は怖くなり、体に力を入れるが副社長の手は強引に私の体をこじ開けてくる。


「ごめん……」


 副社長はそう言うと、今度は優しく唇を重ねてきた。


 私の力が抜けるのを狙ったかのように、副社長の手は激しく弄りはじめた……
< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop