【完】キミにぞっこん
「お前、狙ってんの?」



星那があたしの顔をのぞき込んでくる。



「え?」



星那の言葉の意味がわからない。



「俺の前だけな」


「え?」


「かわいくすんの」



そう言った星那の唇があたしに向かってくる。



「…ん、せ、な」



久しぶりのことにドキドキが止まらない。

心臓どこかいっちゃいそう。



「やばいわ、俺」



唇を離して顔を手で覆う星那。



「え?」


「びっくりするほど愛來に夢中」


「星那…」



星那の言葉に自分の顔が赤くなるのがわかる。



「嬉しい」



本当に心の底から思ってる。

大好き。


そんな彼は
もう1度あたしに唇を落とす。


今日から
あたしたちの恋愛がはじまりました。


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