ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう


あ、ありさちゃんと晴香ちゃんが入れ替わりで来ました!

「おめでとっ」

ありさちゃんは独特のチェックがトレードマークの某百貨店の
小さいサイズの手提げ袋をくれました。

「あ、ありがと~!」

「真由ちゃん、今日誕生日なの?」

晴香ちゃんが驚いています。

「うん。いつまで経っても子供の日だよ~」

へへへ。
これ、お母さんから子供の頃から言われてるセリフなんです。

「開けて見せて~」

美紀ちゃんがキャッキャッとはしゃぎながら言ってます。

私がありさちゃんのほうを見ると
ありさちゃんはニッコリと笑ってうなずきました。

手提げ袋の中に入ってるのはきれいに包装された包みです。

厚さはなくって包みの上から触った感触は比較的やわらかいですね。
ハンカチかな~。

「うわー、なんだろう」

ドキドキしますね~。


「わーかわいい!」

包装紙をきれいにとると出てきたのはハンカチでした。
ふちにレースがついてるうすい色のブルーのチェック柄です。

「ホント真由ちゃんっぽいね」

「さすがありさん」

美紀ちゃんや晴香ちゃんもウキウキしています。

「さっそく使うね!」

「うん、使って使って」

「てかさー、ありさん。教えてくれてれば私もあげたのに~」

「ホント~」

「ね~」

晴香ちゃんと美紀ちゃんが意気投合して私を見ます。

「私も今度あげるね」

「あ、私もあげる~」

美紀ちゃんが言うと、晴香ちゃんもそう言ってくれました。

「ありがとう」

「じゃあ、晴香ちゃん今度一緒に選びに行こう」

「うん、いいね~」


あー今までの人生でもしかすると一番うれしいお誕生日かもしれません。


< 245 / 331 >

この作品をシェア

pagetop