ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう


おそらく、浅草はいつ来ても
観光客でにぎわってると思います。

ただ今日はサンデーなのです。

きっと、普段以上にごった返していると思います。

はい、それはもう人・人・人の波です。

なので、仲見世に着くまでに私は何度も人とぶつかりそうになりました。

はうう。
人ゴミを歩くのはホント苦手なのです。

何度も何度も桃川さんが心配そうに立ち止まってくださいます。


「大丈夫?」

もう何度めでしょうか。

再び桃川さんが立ち止まって
私を心配そうに見つめてくださいます。

「はい。なんとか~」

思わず愛想笑いを浮かべてしまいました。


「もうすこ~しゆっくり歩くね」

充分ゆっくり歩いてくださってたんですけど、
桃川さんはさらにゆっくりと、
守ってくださるようにして並んで歩き始めてくれました。

きゃほ~。
しかも、ほんの少しだけ手に力を込めて。

はううう。

ホントーにホントーにホントーに、ステキなお方なのです。



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