現実の世界
限界
しかし、ひとっつも現状は変わらなかった。

変わるどころか、酷くなるばかり。

私は精神的に追い込まれ、過食症になった。
食べてる時しか落ち着かないのだ。

食べてる時は幸せな気持ちになれた。

そんなこんなで体重は70㌔を超えていたと思う。相当デカくなった。

自分に余裕がなかった。余裕なんて出来なかった。

イライラして物に当たってしまうことばかりだった。

怒り狂って壁を殴り続けても痛みを感じないほど余裕がなかった。

拳は血だらけ。家具も自分の机にも当たってしまって親に殴られそうになったり。

悪いことって分かっているけど、頼るとこが無さ過ぎてもう限界だった。

親に気づいて欲しかった。
話を聞いて欲しかった。

けど親は私が物に当たっても泣いても何も言ってこなかった。

いじめられてると知らなかったと後々言われた。

親にも友達にも頼れず、頭に浮かんでくるのは、

''おばあちゃん''だった..
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