ラストボール。〜君がくれた奇跡〜

すると、星也くんは私に気づいたのか、胸を押さえていない方の手で私の手を握り微笑みを浮かべた。まるで…『大丈夫、そんな顔をしないで』と言っているかのように…
「救急車着いたぞっ!!」

2分後、救急車が到着した。奇跡的に消防署が近かったということで早く着いたそう。
「このまま病院に搬送します!一緒にどなたかお乗りになりますか?!」

すると、チームの監督が…
「俺とこの子が乗ります」と一緒に乗せてくれた。

「星也は、君の手を掴んで離しそうにないからな。悪いが、付いてきてほしい」

「は、はい!!」

「心春、私のことはいいから、星也くんをお願いね!」

「ありがとう、紗菜ちゃん…っ!」

『では出発します!!』
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