ドクターと恋を始めました。【完】



「そういえば、愁はどこ行ったんだ?」


「愁なら緊急オペが入ったからさっきオペ室行ったとこだよ。」




そう言いながら片手にカルテを持ちながらあたしの病室に来たのは貴志先生。


相変わらずなイケメンスマイル。


少し胡散臭いと思ったのは黙っておこう。




「雄貴先輩、最近見かけませんでしたけどどっか行ってたんすか?」


「…ん?あれ、愁から聞いてねーの?」


「全くなにも…、ねぇ?琴音ちゃん。」




確かに最近、貴志先生を見かけなかった。
特に気にはとめてなかったけど。




「ちょーっと、学会行ってたんだよ。」


「うわー、お疲れ様っす。」


「眠いから仮眠室行ってる。何か用できたら呼びに来てくれ。」




と、欠伸をしながら病室を出て行った。
本当にお疲れなんだな…と思う。


医者ほど大変なものはないだろう。


あたしは絶対に無理だと思う。


だって、テレビドラマとか見てても結構ブラックだったりしない?


あんな長時間勤務あたしぜったに無理。




「そういえば、雄貴先輩も愁も論文に追われてるから寝不足らしいんだよな〜。」




論文って、絶対にあたしできない。
何を書けばいいかわからないし…、


何かの感想を書けばいいの?


論文って書く意味あるの?いつかの授業で小論文を書いたことはあるけど。



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