國比呂少年怪異譚・第二夜
八尺様
僕、天野 國比呂はこの春高校生になり、バイクの免許を取った。

父さんの実家が自宅から車で2時間弱くらいのところにある。

農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、よく1人で遊びに行くようになった。

じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたし。

でも、突然僕は、そのじいちゃんの家に行けなくなった。

決して『行かなかった』んじゃなくて『行けなかった』んだけど、その理由はこんな事だ。

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